資本にとって安全な世界を求めて
―― ハイエク、ネオリベラルと超国家主義の模索
A World Safe for Capital
How Neoliberalism Shaped the International System
2019年7月号掲載論文
ハイエクやミーゼスを中心とするレッセフェールを守ろうとするネオリベラルのエコノミストたちは、ファシズムや共産主義だけでなく、(政府の経済への介入を求める)民主的大衆のパワーも抑え込もうと試みた。「どうすれば大衆民主主義から財産権を守れるか」。この課題は、1914年にヨーロッパが大戦に陥った瞬間に明らかになり、帝国が崩壊して、国民国家が数多く誕生したことでさらに深刻になった。彼らが見出した答は国家による恣意的な経済への介入を防ぐための「超国家主義」だった。戦後における最大の脅威を、東側の共産主義や西側の保護主義以上に、第3世界の経済ナショナリズムに求めたネオリベラルもいた。1995年、ネオリベラルたちはWTOの設立によってついに勝利を手にする。・・・
- 世界秩序を形作ったエコノミスト
- 帝国的調和
- 南北問題の脅威とネオリベラルの勝利
- ネオリベラリズムの退場
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